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「美術犬(I.N.U.」第四回企画概要

府中市美術館「公開制作48 青山悟 Labour’s Lab」関連企画
「美術犬(I.N.U.)」 第四回企画
シンポジウム「美術・社会・革命
企画概要

■開催趣旨

 美術と社会の関係性に関する議論の中で一度はいまだに挙がるであろう、恐らく最も短絡的でナイーヴかつロマンティックな問いは、次のようなものでしょう。「美術は社会を変えうるか?」、あるいは「美術は革命足りうるか?」。
 現代では一瞬でNOを突きつけられそうなこの問いは、しかし、今日の世界的な金融危機が、現在まで続いているマーケット主導の美術に対する反省を促し、美術本来の存在意義を突きつけている状況だからこそ、一度真剣に議論されるべきではないでしょうか? 歴史を紐解けば、例えば手段として唯美主義が有効だった19世紀後半、ウィリアム・モリスを中心とした社会主義者たちは、資本主義社会を打破するための、そして労働本来の意味と人間性を回復するための革命のヴィジョンとして、アートを援用しています。また、ここ日本でも安保闘争などを背景に、1960年代に「反芸術」という形で社会と結びついていた美術は、今なお、その時代の熱気と共に語り継がれています。
 これらのような運動は、結果的には、革命としては失敗に終わった(ラディカルに社会を変えるに至らなかった)のかもしれません。しかしそのような歴史的事実は、かといって、社会と美術が無関係であることを証明するものではありません。では今日、美術はいかなる方法において、社会と切り結ぶ(不/)可能性を見出すことができるのでしょうか? 多様化や複雑化が進行する現代美術において、それが社会に対する有効性を伴ったプラクティスになり得るかを考察すべく、社会に鋭く対峙する気鋭のアーティストをゲストに招き、「美術」「社会」「革命」をテーマに討議を行います。

■開催要項

「美術犬(I.N.U.)」 第四回企画 シンポジウム「美術・社会・革命
日時:12月27日(日) 13:30-16:30
会場:府中市美術館 講座室
主催:府中市美術館
協力:美術犬(I.N.U.)
パネリスト:卯城竜太(美術家、Chim↑Pom)
       松井茂(詩人)
       青山悟(美術家)
       土屋誠一(美術批評家)
入場料:無料
※本シンポジウムは、府中市美術館における「公開制作48 青山悟 Labour's Lab」の関連企画として開催いたします。

■「美術犬(I.N.U.)」について

 「美術犬(I.N.U.)」は、美術とその言説について考えることを目的とし、作家・批評家らによって結成されたゆるやかな運動体です。この運動体は、固定的なメンバーがイニシアティヴを掌握するのではなく、都度の企画に応じて流動的なメンバー構成で、活動を行っていくものです。これは、対話による合意を生産するのではなく、より多数の人々と討議を交わし、摩擦係数の高い言説空間の出現を目論むためです。
 現代の私たちは、文字通り「犬」的な時空間、すなわち「ドッグイヤー」の激流のただ中に生きています。ではそこで、美術の「犬」は、吠えるのか? 噛み付くのか? 嗅ぎ回るのか? あるいは撫でられるのか? 即座に具体的なアクションを起こさなければなりません。閉塞的な美術についての言説空間を活性化させ、より立体的に美術について考える事を目的に、シンポジウム・講演・対談・インタビュー・ウェブ上での活動、など、多角的な活動を行っていく予定です。
(現メンバー:青山悟、雨宮庸介、佐藤純也、土屋誠一(五十音順))


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